家族リフティングです\(^o^)/
今回は【保存版!】と自分で称するくらい保存版です!
本記事の内容はすべて自由に使っていただいてかまいません。
コピーや書き写しや写真などにして、自分のお子さんやチームメイト、町で遭遇した時のためにぜひご活用ください!
また本記事内容は、ご家族や所属チームでの定期的にロールプレイ(役割演技)することを、強くおすすめします。
なぜなら、いざという時は誰でも緊張と焦りが混ざりますので、ぶっつけ本番で素早く冷静に適切な対応をすることは困難だからです。
日頃から急性期の重症患者さんを診ている僕たち医療従事者も、やはり定期的なロールプレイを行っています。
すべては子供たちのために!です\(^o^)/
さっそくですが、
日本の学校体育やスポーツ活動における報告です。
1.突然死【心疾患→heart「h」】
2.頭部外傷【脳震盪含めた頭部外傷→head「h」】
3.熱中症【脱水・高熱など含む→heat「h」】
以上が、スポーツにおける死亡の3大要因【トリプルH】と呼ばれています。
1.突然死【心疾患→heart「h」】についての記事はこちら

この記事では、「脳震盪」と「熱中症」について、ナースマン(看護師)の視点から少年サッカーで走り回ってる子供たち、親御さん、コーチのみなさんに向けて保存版でお伝えします!!
本記事は、今回だけで完成というつもりはございません。
ナースマン(看護師)と名のってお伝えするということは、医学的根拠をふまえてお伝えする必要があります。
ですので、安易(曖昧)な気持ちで内容をお伝えするわけにはいきません。
今回は(も)、子供たちの今と未来がかかっているんだ!っていうくらいの気持ちで書いていきます。(もちろん他の記事も、お伝えしたい気持ちの強さに変わりありません)
ぜひ、みなさん最後まで読んでみてくださいね。
そして、ご指摘やアドバイスなどありましたら遠慮なくコメントやお問い合わせより教えてくださいねm(_ _)m
今後も追加・修正を加えながら、子供たちの成長発達にとってより良いものをみなさんと作りあげていければいいなと考えています。
ナースマンからの視点
1.脳震盪
これを読んでくれているみなさんは、ぜひこのことを覚えていてください。
みなさんもJリーグの試合で見たことある光景だと思います。
①試合中に相手選手や地面に頭を打ちつけて倒れる
②チームDrがピッチに入る
③なんとな〜く、選手が起きようとする
④Drは立たないよう指示し、選手が座った状態で処置や選手の状態をチェックします
→はい!ここでもうダメですよね。なんでダメかわかります?
答えは、「仰臥位(仰向けに寝かす)」または「左側臥位(嘔吐による誤嚥や窒息を防ぐ)」にします。
⑤少し選手の感覚が戻ってきた
⑥選手「大丈夫,,,いけます,,,」→Dr「まだあかん、一回ピッチの外に出よう」
⑦選手「よっこいしょ」で起き上がる→Dr「俺の肩貸すから体重こっちにかけて歩いたらいいよ」
何がアウトかみなさんならもうおわかりですよね。
答えは、担架で移動せずに歩行でピッチ外へ…(泣)…なんならDr肩貸してるし…(大号泣)
⑧選手&Drが審判にむかって、「OKでーす!ピッチに戻りま〜す」
(僕はもう涙と鼻水でぐしゃぐしゃです・・・)
こんな光景がJリーグにあります。
少年サッカーに関わるみなさん!
絶対にここは真似してはいけませんからね!
最悪、子供の命に関わることですから…。
お願いしますm(_ _)m
あまり深くはお話できませんが、僕が小児科で働いてた時に脳震盪に伴う〇〇でツラい思いをしてしまった子供を受け持ちました。
みなさん一度、みなさんなりにこの子がどんなツラい思いをしたのか想像をしてみてください。
・・・・・・・
脳震盪を軽視しないでください。お願いしますm(_ _)m
話が少しズレてしまい申し訳ありせん。戻しますね。
最近になってやっと、GKの選手が脳震盪になった後、改善プログラムに沿って復帰を果たしました。
JリーグのチームDrには、脳震盪時の対応マニュアルなどを強化し、活用・改善を続けてほしいなと心から強く思います。
【頭を打った時は安易に体を起こすんじゃねーぞ!!】
寝とけ寝とけ〜〜!!m(_ _)m

2.熱中症
ナースマンの視点
僕(たち)が患者さんをトリアージする時
高い温度環境(屋外や車内、自宅の部屋などなど)で過ごしてる、あるいは過ごしたあとに、その暑さが原因と考えられる体調不良のすべてにおいて「熱中症」の可能性を考慮します。
そこから全身症状を素早く観察(アセスメント)して、症状の度合い(重症度)を判定し、医師へ繋ぎます。
実際に症状がある患者さん(自分のお子さんやチームメイトとお考えください)への、具体的な初期確認の仕方です。
☆複数人での素早いチェックが好ましいです
①意識はどうか?(C)
②気道はどうか?開通しているか?(A)
③呼吸状態はどうか?(B)
④循環状態はどうか?(C)
①〜④が安定しているか?いずれかに不安定さが見られるのか?を判断します。
注意:少しでも迷ったら救急車を呼びましょう。
重要ポイントは、素早く適切な初期対応になります。
実際の初期対応はそれほど難しくありません。
ただ冒頭でも書きましたが、緊張と焦りが混ざることを覚えておいてください。
実際の初期対応の仕方を書きますね。
親のみなさん、コーチのみなさん、常に持ち歩く財布にメモを入れておくことや、スマホに写メしていつでもすぐに確認できるようにしておいてください!
※いざという時に限って、スマホの充電が切れてしまったり財布を駐車場の車に置いてきたりすることがあります。
ですのでメモがない場合も考えてここは何回も見返してください。そしてお父さんお母さん、コーチの頭の引き出しにしっかり詰めこんでおきましょう。
熱中症の応急処置の目的は、「迅速に体温を下げること」です。
目安としては、1時間以内くらいに39℃以下にするのが好ましいという当院医師の言葉です。
応急処置の実際
【FIRE】
①水分・塩分補給【Fluid】
②冷却する【Ice】
③休息する【Rest】
④緊急事態であることの確認(上記で示した初期確認①〜④)【Emergency】
☆実際の対応順は、④→③→②→①となります。
状況に応じて順序が変わることもあるかもしれませんが、絶対に自己判断で④の【Emergency】は外さないようにしてください。
水分・塩分補給には、みなさんご存知の【大塚製薬】オーエスワンが最適です。
ぜひ、夏場の練習や試合会場に!またお父さんお母さん、お子さんの急な発熱時の電解質補給のために!自宅の冷蔵庫に常備しておきましょう。
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具体的な方法
熱中症の応急処置の目的は「迅速に体温を下げること」でしたよね。
目的達成のための具体的方法はこれです↓
・小学校のグラウンドなど、現場での応急処置として最も簡単に体温を下げる方法は、水道のホースを使って体表面に水をかけてあげることです。
・水道近くは日陰で足元がコンクリートの場合が多いので、それだけで涼しさも確保できます!
(このような環境がなければ工夫して水分を噴霧したり、うちわとなるものを濡らして扇いだり、素早く3点クーリングしたりなど協力しあって処置してあげてくださいね。冷却、冷却です。)
・その間の他の方々の役割として
→必要と判断すればまず救急車を呼ぶ
→AEDの準備も考慮
→本人の側で安心できるような声かけと手を添えたりつないであげたりする役目の人
→氷嚢作りをする人〜3点クーリングを行います。
こんな感じで手分けして対応してあげてください。
これで症状は概ね落ち着きます。
ただし当たり前のことですが、すぐに起こしたり、ましてや元気になったからといって強い日差しの中に戻って試合や練習を再開させるのは禁忌ですからね
この方法は、実際に僕が5年生コーチ兼トレーナーとして大会に出場していた時に他チームの子供への処置として実際行った方法ですので間違いありませんヽ(´▽`)/
ちなみに、その子とおしゃべりしながら当日の体調のことを聞きました。
「僕、昨日の夜から試合が楽しみでぜんぜん寝られへんかってんなぁ〜〜。ほんで朝ごはんも食べてへんかったし・・・」でした。
寝れなかった理由は可愛らしいですが(笑)、やはり体調管理の影響が少なからずあったんじゃないかなぁと考えます。
親御さんにお願いしたいのは、子供に規則正しい生活を送らせてあげるようにしてくださいということです。
お願いしますm(_ _)m
【重要】初期対応のなかで『衣類をゆるめてあげる』ことも忘れずに
- 靴(シューズ)ひも
- サッカーパンツのひも
- 怪我予防で巻いてる「テーピング」「バンテージ」
テーピングカットにはこちらのハサミがおすすめです。看護師の多くが使用しているスグレもの(もちろん僕も看護師用と自分の子供用で常備です)。
熱中症の予防・対策
☆熱中症は再発する可能性もありますので、十分な安静と”こまめな水分補給の遂行”がとっても大切です!
また、水分補給に関する”こまめな”という部分は熱中症や年齢に関係なく、とても大切なことです。
例えばあなたが『2.5L/日』水分摂ることを毎日の目標にしたとします。
仕事が忙しく、「食事時間しか水分摂れない」ということでなんとか3食に合わせて2.5L達成したとします。
かたや奥さまも『2.5L/日』水分摂ることを毎日の目標にしたとします。
奥さまも朝からひっきりなしにやることがあります。でも細めな水分補給を意識することで、起床時、朝食〜昼食までの間、昼食〜夕食までの間、夕食〜就寝前にそれぞれ水分補給した結果『2.2L/日』でした。
何となくおわかりかもしれませんが、奥さまのほうが熱中症予防にも体内水分量の維持においても圧勝となります\(^o^)/
それくらい”こまめな”水分補給の遂行は大切です。高齢者や幼児(子供)は特に体内水分の調節がうまくいきにくかったりします。だからこその、”こまめな”水分補給なんです
それから、”こまめな”水分補給の中には”起床時”を入れるようにしてください。コップ一杯でも構いません。
朝のバタバタ用事をはじめる前に補給することを習慣にしてください。
なぜなら、睡眠中は水分が奪われるばかりですので起床時はやや脱水傾向にあることが多いからです。
午前中の高齢者の自宅での熱中症などは、こういった要因が絡んでる可能性が考えられますので。
子供たちの身体を冷やすための氷を入れておくクーラーBOX、いざという時のための氷嚢(ひょうのう)は、チームの保護者会費で用意しておくことを強く

まとめ:”こまめな”水分補給を習慣に!
いかがだったでしょうか?
今回は、『脳震盪と熱中症の予防と対策』についてお話してきました。
最低限のポイントを実際の話もまじえてお伝えしてきました。
ぜひ!ご活用ください!!
最後に、熱中症は命にかかわる可能性があります。初期症状がとらえにくく、気づいたときには重症化してしまっている場合も少なくありません。
このような状況にならないように最近は、”暑さ指数(WBGT)”を計測するアラームが発売されています。
個人用としてあなたの子供用に、またあなたの所属する少年サッカーチームに1つあると、夏はもちろん春〜秋にかけての練習・試合での熱中症予防に役立ちます。
親またはコーチであるあなたが主体となって、子供たちの熱中症を守ってあげてくださいね。
あなたのお子さんがいつも笑顔で元気にサッカーできますように!!\(^o^)/
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