どうも。花粉症になったと信じたくないクシャミ大臣、家族リフティングです。
サッカーを愛するみなさんへ。
今回は、日常会話ではまず飛び交わないであろう”マリーシア”について、僕なりの見解を示していこうと思います。
ではさっそく、マリーシア(綺麗な女優さんではない)についてスタートしますね。
マリーシアのひとり歩き
「現代サッカーにおいてマリーシアは時代遅れだ!」
なぜなら今は映像技術の発達やVAR(ビデオ判定)導入の時代になったから。
そんな表現をするメディアや個人が増えたように思います。
挙句には、ロシアW杯での「日本代表vsポーランド戦での日本代表の時間稼ぎは汚なかった!マリーシアだ!」なんて話もあちこちで見聞きしますよね。
この表現に枝葉がついて、「マリーシアなんて卑怯なプレーをするな!」「勝てばいいって問題じゃないだろう!」
あるいは、「サッカー(プロスポーツ)は、勝利が全てだからマリーシアはあたりまえだ」「悪質に見えても審判が笛を吹かなければマリーシアだ」・・・・・
こんな話が飛び交うようになりました。
でもちょっと待ってください。
マリーシアという言葉だけが一人歩きしてませんか?
マリーシア文化
まず大前提として、マリーシア文化のある国や地域で育ってる子どもたちがいることを知ってほしいです。
例えばブラジル(の子供たち)には、普段の遊びでストリートサッカーが根付いている文化があります。
子供たちはそこで日々、
・「背中に虫がついてる!」
・「UFOだ!」
・「靴ひもほどけてるぞ!」
など、相手の注意をそらすためのギャグ(作戦)をたくさん考えるんです。
そして相手が空を見上げた瞬間、あるいは靴ひもに目をやった瞬間に、ドリブルで加速して抜き去ったり狭い範囲でスペースを作ったりします。
しかも、そういった”かけひき”を日ごろから常に考えてる子供たちがたーくさんいるんです(笑)
「マリーシアは時代遅れだ」「マリーシアなんて卑怯だ」というようなネガティヴな表現は、できればお昼間に言ってほしいなと。
なぜなら、ブラジルでは子供たちが寝てる時間だからです。もしこんなふうに思われてると知ったら少し悲しくなるからです。
…って、ただ感傷にひたるのは冗談で言ってるんじゃなく、
日本にもマリーシア文化で育ったブラジルの方がたくさんいることにも、少し思いをはせてほしいなぁと思うんです。
いかがでしょうか?
この子たちを微笑ましく思うでしょうか?
賢いと思うでしょうか?
研究熱心だと思うでしょうか?
悪質な子たちだなぁと思うでしょうか?
「うちの子はそういったところに関わらせたくない」と思うでしょうか?
・・・・・・・
正解/不正解ではありません。
日本人の考え方ひとつとっても、『多様性がある』ということが伝わればなと思います。
あなたやあなたの周りをみても、個人の感性や価値観は異なるはずです。
世界に目を向ければなおさら、「ずる賢さ」「研究熱心さ」「頭を使う作業だなぁ」など、違いがあるでしょう。その国の文化や現在の国事情(経済面など)によっても大きく異なるものだと思います。
こういった言い方をすると、「日本人なんだからブラジル人の考えなんか関係ない」って思う人もいるかもしれません。
でも違いますよね。マリーシアって言葉の発祥がブラジルなんですから・・・。
南米マリーシアと日本版マリーシアの違い
これからサッカーを好きになってくれる人たちのために、あえてザックリとわかりやすい表現でマリーシアの違いを伝えます。
・ブラジル(南米)→“ずる賢さ” ”かけひき”
・日本→”わざとらしさ” ”フェアプレーじゃない” ”悪質なプレー” “ずるい”
これは私見ですが、おおむね納得できるかなぁと思います。
そしてここで伝えたいのが、「賢さ」と「悪質さ」の感じ方のちがいです。
ぜひみなさんには、マリーシアという表現に対して一方向だけではなく、いろいろな角度から考えてほしいなぁと思います。
そして、心からサッカーを楽しんでほしいなと思います!!!
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