仕事は看護師(ナースマン)16年やってます♪
※僕の経歴については『プロフィール』ページに看護師免許証も一緒に載せていますので、あとで確認してみてくださいね。
この記事では、少年サッカーコーチにむけて【コーチ自身は挨拶で子どもの何を見ればいいのか?】について解説いたします!
ボランティアコーチとして年齢と経験だけは積み重なってきましたので、今では地域のコーチ陣の中でもベテランと呼ばれるようになってきました。
そんな私が少年サッカーコーチとして、大会や会合などでコーチ同士で話題になることが多く、それでいてずっと違和感を感じていることを今回テーマにしました。
先に私の結論を申し上げますと、
少年サッカーコーチの挨拶の目的は
- 「子どもの存在を認めること」
- 「子どもの様子を観察すること」
だと考えています。
また、「ピッチへの挨拶は必要/不必要論」や「大会本部への挨拶は必要/不必要論」がコーチ同士で話題になりますよね。
私はこの議論自体にとても違和感を感じているんですよね。
理由は、この議論の根底には「コーチが子どもたちに挨拶をさせる」文化が根付いているように感じるからです。
体育会系色が強いコー同士では、「挨拶は後輩が先輩にすべきもの」「先輩は『ウィ〜ッス!』くらいの返しでOK」的なところを前提に、議論されている風潮があります。
この記事では、
- そもそも挨拶する意味って?
- コーチは挨拶で子どもの何を見るの?
- ピッチへの挨拶論に終止符を打ちたい
のパートに分けて「少年サッカーコーチ自身の挨拶の考え方」について解説いたします。
この記事が、1人でも多くの少年サッカーコーチに伝われば幸いです。
ではまいりますね。

目次
そもそも挨拶する意味ってなに?
私は挨拶を「自分の心を開くことで、相手の心に近づいていくこと」と考えています。
ミーティングなどでこんなふうに子どもたちに伝えることがあります。
コーチが考える挨拶って、「〇〇君の存在を見つけたよ!今日もよろしくね!」という気持ちを【自分から】伝えることなんだよ。
この意味が伝わると、子どもなりに考えてくれることがあるんですよ。
翌日の練習前に子どもから「〇〇コーチこんにちは!今日もよろしくお願いしますっ!」って元気に言ってくれるんです(^ ^)
トップダウンで(威圧的に)「挨拶をしなさい」とか教えなくても、自然で穏やかな表情で(あるいは気合い入りまくりの表情の子もいますw)挨拶をかわせるようになります。
「挨拶は子どもからするもの」などと言うコーチもいますが、私は挨拶をかわすうえでは必要ない感情だと思っています。
「挨」という漢字は、もともとは「打つ」とか「押す」とかいった意味を持っています。一方の「拶」は、「近づく」「進む」という意味を持っています。そこで、「挨拶」は本来、「押して進む」「押して近づく」という意味の熟語だということになります。
次の章より、コーチとして練習前後の挨拶をかわすなかで、私が子どものどんなところを観察しているのかお伝えしていきますね。
少年サッカーコーチは挨拶で子どもの何を見る?
練習前後の挨拶で共通していることは、「コーチは君のことをちゃんと見ているからね」という気持ちです。
ですので、必ず1人ひとりと握手しながら笑顔で目を見て伝えています。
必ず笑顔がPointです!
- 練習前→スッと練習に入りやすい
- 練習後→「またここでサッカーしたい」
理由はこんな感じですね。
少年サッカーコーチの挨拶の目的【練習前】
練習前の挨拶でコーチは子どものどんなところを観察するの?
1.表情・声の大きさ(トーン)・雰囲気など
大きな声が良いではなくて、
- 「いつもの〇〇君の挨拶より元気ないな・・・」
- 「目線を合わせようとしないぞ・・・」
など、コーチは挨拶1つからでもその子の状態(身体面・精神面)の把握に努めるのです。
2.子ども同士でかわす挨拶はどうか
- お互い自然に和らいだ表情ですか?
- 強制感はないですか?
- 一方通行の挨拶になっていませんか?
そんなことを遠目に観察します。
このときコーチが注意することは「挨拶をしなかった子どもが悪い」と決めつけないことです。
練習中の2人の様子を観察したり、2人組のペアになる練習メニューがあれば組ませて様子を観察するなどしましょう。
少年サッカーコーチの挨拶の目的【練習後】
練習後の挨拶でコーチは子どものどんなところを観察するの?
練習前の観察事項に加え練習後の挨拶では、「また明日(次の練習日に)会おうな!」という気持ちを込めて笑顔で1人ひとりと挨拶を交わしましょう。
観察点としては
その子なりの
- 充実感が漂っているか
- 不安な様子は見られないか
- 何か言いたいこと(不満など)があるような雰囲気はないか
こういったところを意識して観察しましょう。
あなたが少しでも「あれ?」と思うことがあればその場で聞いてあげましょう。
その際、親御さんへ伝える必要があるのかも慎重に考えましょう。
コーチがサッカースキルの向上だけを意識してしまうと、かけがえのない1人の存在として子どもを見れなくなります。
少年サッカーの目的って、サッカースキルの向上はもちろんですが、私はそれ以上に子どもの【発育・育成】に意識を傾ける必要があると思っています。
【発育・育成】意識することが結果的にはサッカースキルの向上につながると信じています。
ピッチへの挨拶の有無論に終止符を打ちたい
次は、いつの時代も言われ続けている【ピッチへの挨拶の有無論】に終止符を打ちたいと思います。
私自身子どもの頃を思い出しながらの経験談、コーチとして子どもたちから感じる持論ではありますが「挨拶の意味」をふまえたうえでの考えをお伝えしますね。
ピッチに挨拶せずにはいられない時もある!
子どもには子どもなりの、アドレナリン出まくりの試合前夜から当日のワクワク感があります。
試合前のピッチを見て、匂いを感じて、「さあやるぞ!」という思いが込み上げてきます。
夕焼けの中、試合後の土や芝が剥がれたピッチを見て、その子なりの「ありがとう」の気持ちが芽生えることがあるんですよね。
強制でもルールでもなく、武者震いのなか挨拶せずにはいられない瞬間です。
それは大きな声でピッチに向けて頭を下げることかもしれませんし、心の中で「ありがとう」を伝えることかもしれません。
その気持ちを止める権利なんて誰にもないよって思うんです。
挨拶したい気持ちが込み上がることが良くて、込み上がらないことが悪いとかでは決してありません。
ただ子どもには自然とそういった気持ちが込み上がる時があるってことです。
こう言うと、「いやいや個人の話じゃなくてチームとしてのピッチ挨拶のことやん」って思うかもしれませんね。
しかし「挨拶」という観点から考えると、個人であろうがチームであろうが【ピッチへの挨拶の有無論】というくくりで考えてしまうと、根本的な原因追求と建設的な対策にはつながらないよってことです。
子どもの感受性を伸ばす
例えば子どもって、道路に転がっている空き缶や菓子パンの袋に対してだって、「こんなところに捨てられて見つけてもらえずつらかったよね。僕(私)がちゃんとゴミ箱まで運んであげるからね」って本気で思えるんです。
その時コーチや親は、「誰のゴミかわからへんし、汚いから触ったらあかん!」って言ったらダメなんです。
ゴミ箱まで運んでくれたその子の気持ちを心から褒めて労ってあげることが大切なんですよね。さらに手洗いの必要性を教えてあげれば、大人が気になる感染だって防げます。
私はサッカー経験者ですが、少年サッカーコーチに必要な要素としてサッカー経験の有無なんて全く関係ないって思っています。
逆にサッカー経験のあるコーチほど子どものサッカースキル向上だけに注力してしまい、発育・成長にブレーキをかけてしまうことだってあるんですよね(自戒の意を込めて・・)

少年サッカーコーチの挨拶の目的は「子どもの存在を認めること」「様子を観察すること」
この記事では【少年サッカーコーチは【挨拶】について子どもの何を見ているの?】というテーマでお伝えしてきました。
- そもそも挨拶する意味って?
- コーチは挨拶で子どもの何を見るの?
- ピッチへの挨拶論に終止符を打ちたい
というパートに分けて、「コーチ自身の挨拶」について考えるきっかけになればとの一心で書きました。
私は、少年サッカーコーチの挨拶の目的は「子どもの存在を認めること」「子どもの様子を観察すること」だと考えています。
賛否あるテーマ・内容であろうことは承知しています。
大切なことは、コーチ自身の挨拶について『無関心(無意識)→関心(意識的)』のきっかけ作りだと考えています。
ご意見などありましたら、ぜひコメントやお問い合わせよりご連絡いただけますと幸いです。
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